顎が痛い・口が開きにくいときに歯科でできること|顎関節症の考え方

お困りの症状がある場合は、お電話(0276-82-2222)でご相談ください。診療時間:月・火・水・金 9:00〜12:00 / 14:00〜18:00、土 9:00〜12:00 / 14:00〜16:30(受付:平日17:30・土曜16:00まで)
「口を開けると顎が痛い」「大きく開かない」「開け閉めでカクッと音がする」。これらは顎関節症でよくみられる症状です。多くは経過とともに軽くなりますが、原因の見きわめによって対処が変わります。歯科で何ができるかをご説明します。
この記事の要点
- 顎関節症の主な症状は顎の痛み・口が開かない・関節の音の3つ
- 原因は一つではなく、噛みしめ・食いしばり・姿勢・ストレスなどが重なって起こります
- 歯科でのスプリント(マウスピース型装置)療法は健康保険が適用されます
- まず生活のなかの癖を見直すことが治療の土台になります
- 当院では日本顎関節学会に所属する歯科医師が対応します
顎関節症でみられる3つの症状
| 症状 | 具体的には |
|---|---|
| 顎が痛む | 口を開けるとき、噛むときに顎の関節やこめかみ付近が痛む |
| 口が開きにくい | 指を縦に3本入れられない(およそ40mm未満が目安)/急に開かなくなった |
| 音が鳴る | 開け閉めで「カクッ」「ジャリジャリ」と音がする |
このうち音だけがして痛みも開きにくさもない場合は、治療せず経過をみることもあります。一方、痛みで食事がとりづらい、急に口が開かなくなったという場合は、早めにご相談ください。
原因は一つではありません
顎関節症は「これが原因」と一つに決まることが少なく、いくつかの要因が積み重なって発症すると考えられています。
- 噛みしめ・食いしばり — 日中に無意識で上下の歯を接触させ続けている(TCH)
- 睡眠中の歯ぎしり
- 姿勢 — 長時間のデスクワーク、頬杖、うつぶせ寝
- ストレス・睡眠不足 — 筋肉の緊張が続きやすくなります
- 硬いものを頻繁に噛む、大きく開ける習慣
- 噛み合わせの変化 — ただし、噛み合わせだけが原因となることは多くないと考えられています
そのため治療も「一つを直せば終わり」ではなく、負担をかけている要因を減らしていく進め方になります。
歯科で行う検査
- 問診 — いつから、どんなときに、どの程度痛むか。生活習慣や睡眠の状況もうかがいます
- 開口量の測定 — 何mm開くかを記録し、経過を比較します
- 触診 — 顎の関節と、噛むための筋肉(咬筋・側頭筋)の痛みを確認します
- 画像検査 — レントゲンや歯科用CTで、関節の形や親知らずの状態、歯の炎症の有無を確認します
当院では歯科用CTで撮影した画像をお見せしながら、いま何が起きているかをご説明します。詳しくは 口腔内の見える化について をご覧ください。
歯科での治療
1. セルフケアの指導(治療の土台)
まず取り組んでいただくのが、顎に負担をかけている習慣を減らすことです。とくに日中の噛みしめ(TCH)は自覚のない方が多く、気づいて離すだけで症状が軽くなることがあります。
- 食事以外のときは、上下の歯を接触させない(唇は閉じ、歯は離す)
- 目につく場所に付箋を貼るなどして、気づく回数を増やす
- 頬杖・うつぶせ寝・長時間の同じ姿勢を避ける
- 痛みが強い時期は、硬いもの・大きく開ける食べ方を控える
2. スプリント療法(保険適用)
マウスピース型の装置を主に就寝時に装着し、歯ぎしりや噛みしめの力が関節や歯にかかるのを和らげます。顎関節症の治療用装置は健康保険が適用されます。
装置は型取りをして製作し、装着後は当たり具合を調整しながら経過をみます。通院回数の目安は、検査・型取り・装着・調整で4回程度です。症状や適合により回数は前後します。
3. 痛みへの対処
痛みが強い時期には、消炎鎮痛薬の処方や、筋肉の緊張をやわらげるためのマッサージ・温罨法をご案内することがあります。
4. 医科・専門機関との連携
関節そのものの変形が疑われる場合、症状が長引く場合、痛みの背景に別の要因が考えられる場合は、連携する医療機関へご紹介します。
※ 記載の期間・回数・費用は目安です。お口の状態や全身の状態により異なり、実際の治療方針は診察のうえ判断いたします。
受診の目安
次にあてはまる場合は、早めにご相談ください。
- 痛みで食事がとりづらい/眠りが妨げられる
- 急に口が開かなくなった、閉じられなくなった
- 指を縦に3本入れられない状態が続いている
- 顎の症状に加えて、顔のしびれ・強い頭痛・発熱がある
- 数週間たっても軽くならない
リスク・副作用
顎関節症の治療(スプリント療法)のリスク・副作用
- 装着中に違和感やだ液が増えることがあります
- 長期に使用すると、噛み合わせが変化することがあります
- 症状の改善には個人差があり、効果が得られない場合があります
- 原因が顎関節以外にある場合、装置だけでは改善しないことがあります
- 症状によっては、医科(整形外科・ペインクリニック・心療内科など)との連携が必要になることがあります
よくあるご質問
- 顎が痛いとき、何科を受診すればよいですか?
- まず歯科でご相談いただけます。顎関節症の症状か、親知らずや歯の炎症など別の原因かを切り分ける必要があるためです。関節そのものの病気が疑われる場合や症状が長引く場合は、連携する医療機関へご紹介します。
- 顎関節症の治療に保険は使えますか?
- はい。顎関節症の検査、スプリント(マウスピース型装置)の製作、調整は健康保険が適用されます。通院回数の目安は検査・型取り・装着・調整で4回程度で、症状により前後します。
- 顎で音が鳴るだけでも治療が必要ですか?
- 痛みも開きにくさもなく音だけの場合は、治療せず経過をみることがあります。ただし音の原因を確認しておくことは有用ですので、気になる場合はご相談ください。
出典
※ 本記事の掲載内容は一般的な情報です。症状や適応には個人差があり、実際の治療方針は診察のうえ判断いたします。費用は2026-09-01時点の税込金額です。
※ 点検日(2026-09-01)は、監修者が記事内容を点検した最新の日付です。内容に実質的な変更があった場合は最終更新日を更新します。
顎の痛みや開きにくさが続く場合は、まず原因を確認します。ご予約の際に「顎の症状の相談」とお伝えください。
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- 〒374-0133 群馬県邑楽郡板倉町岩田2367-8
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- 群馬県邑楽郡板倉町岩田2367-8/バリアフリー設計・キッズルーム完備
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